November 2006 IN
私はボタンです。
ブラインドは100-200。
リンプ一人で回ってきました。
ポケットはKs Qs。
スタックは9000。
私「シックスハンドレットモア」
トニーGがフォールド。
BBのお喋りファーマーがコール。
リンプした2枚目風もコール。
3プレーヤーズ。
フロップ Kd Kc Qd
私「WAOOOO!」(無言)
ファーマーがチェック。
2枚目風がチェック。
私「チェック」
ターン Td
お喋りファーマーが2000ベット。
2枚目風がもう2000のミニマムレイズ。
そして・・
私は・・・
「I’m ALL-IN」
2 Weeks Ago
「15000マイル足りない。」
シンガポールで行われるアジアンポーカーツアー(ASP)に参加することを決めて早速エアーチケットを取ることにしました。
私は元来JALマイル派なのですが、edy等で溜まったANAマイルが今年いっぱいで10000マイルほど期限切れとなってしまうので、ANAを使ってシンガポールに行こうと考えたのですが、シンガポールまでのビジネスクラスの特典航空券の60000マイルにはちょっと足りません。
エコノミーなら35000マイルなので問題ないのですが、エコノミーに乗ることは、マイラーとしてのプライドが許しません。
パイロットはコックピットに座り、マイラーはビジネスクラスに座るのが理想的なフライトです。
もし逆になってしまったら大事故を引き起こす可能性すらあります。
アメックスのクレジットカードのポイントはクレジットカードの中で唯一(多分)ANAマイルにもJALマイルにも変わる優れものです。
そこに1万マイル分のストックがありますが、それをANAマイルに移したとしても、まだ5000マイル程足りません。
オンラインギャンブルを使ったマイルアビューズなら日本一と自負している私がたったの5000マイルの前に崩れ去ろうとしています。
エコノミーからビジネスのアップグレードならマイルは足りますが、ほぼ全ての割引運賃の航空券はアップグレードの対象とならないとされる改悪以降、アップグレード特典を利用すること自体が負け組を意味します。
もうちょっと時間があれば、ブルーチップをヤフオク等で購入して、それをANAマイルに変えるとの裏技も存在するのですが、今回は時間的に間に合いそうもありません。
「仕方ない。JALで行くか。」
とあきらめかけたのですが、念の為にANAのHPをチェックしてみました。
すると・・・
なんと・・・
冬直前マイル割引キャンペーン 特典航空券5000マイル引!
の文字が・・・・。
ちょっと涙がでそうになりました。
そうです。
私のBeat The Majorはかなりセコ目に幕開けしたのです。
Majorとは勿論、野球のMLBのことではありません。
世界各地で行われている賞金総額でミリオンを超えるポーカートーナメントを攻略しようと言う企画です。
2006のWSOPはサテライトを通過していながら、参加できず悔しい思いをしました。
しかし、終わったわけではありません。
メジャートーナメント制覇はポーカープレーヤーなら成し遂げずにはいられない夢業です。
チャレンジせずにはいられません。
ただ、職業プレーヤーではない私に高額な参加費以上に大会への参加を拒むものがあります。
日程です。
私の場合、前もって分かっているからと言って休めるものでもないので、苦労します。
だから行けそうな日程のメジャートーナメントをチェックしていたところ、このAsian Poker Tour(APT)を見つけました。
シンガポールのチャンギ国際空港に深夜到着しました。
11月の日本から来たので、温度、湿度ともにかなり不快です。
名前負けしたリムジンタクシーに乗り込み、目的ホテルを告げます。
大会の会場であるマンダリンホテルは全日程だと予約が取れず、どうせ一人で泊まるだけなので旅行会社に「オーチャード通りにある、安いホテル予約しといて。」と頼みました。
私がいつもお願いしている旅行会社はかなりオーダーに忠実です。
きっちり安いホテルを予約してくれていました。
マンダリンの1泊料金で4泊できます。
ただ、決して安くて良いホテルとは言えないホテルでした。
泊まっている客も世界中をヒッチハイクで旅しているバックパッカー族が多かったです。
素面では寝れそうなにない部屋だったので、飲みに出かけることにしました。
ホテルを出るとすぐにJAPANESE PUBとの看板がありカラオケと書いてあります。
その先には「新宿」と言う名の居酒屋がありました。
どちらも営業していなかったのですが、なんでこんなに日本系の店が多いのか気になります。
深夜営業しているフードコートみたいな酒場に入り、かなり難しい名前の炒め物をツマミにタイガービールを2本空けながら、海外に来てカジノの無い町に宿泊するのは何年ぶりだろうと考えていました。
「待てよ。」
シンガポールにも2010年にカジノが出来るらしいです。
「だから現在は無いと考えるのは短絡的すぎないか?」
カジノの無い国日本で、立派にプレーを続けている人も沢山います。
で、
とりあえず
その酒場で一番悪っぽい浅黒い系の兄チャンに聞いてみました。
私「カジノ無いの?」
兄ちゃん「あるよ。」
私「何処?」
私を見回した後に・・
兄ちゃん「ちょっと待ってて。」
と言うと何処かに行き戻ってくると・・
兄ちゃん「明日もっと早い時間にくれば教えてあげるよ。」
ん〜
怪しいです。
明日は無理だよと思いながらも、ちょっと気になりました。
70%以上を中華系の人が占めている国ですから、あっても不思議ではありません。
まあ、アングラカジノはあきらめて帰ることにしました。
売店があるようなホテルではないので、部屋で飲む用の水を買って帰ろうと思ったら、「GREEN TEA」と書かれた缶がありました。
しかもPOKKAと書いてあります。
アメリカだと缶やペットボトル入りのお茶系はほとんど見かけません。
「やはりアジアは良いな。」
と思いながら3本買い、部屋について早速1本飲んでみました。
すると・・
「何か甘くね?」
飲めたもんじゃありません。
日本人なら絶対に買ってしまうと思います。
既に多くの日本人がシンガポールでこの甘くて苦い体験をしたかと思うと憤りを感じました。
もう一度言います。
「午後の緑茶」って感じです。
翌日
マンダリンホテルへは泊まっているホテルから歩いて10分くらいで着きます。
会場として使っているのはホテル内のダンスホールです。
かなり広いそのホールに50台くらいのポーカーテーブルが設置されており、会場入り口付近には照明用のトラスと照明で囲われたファイナルテーブルも用意されています。
そもそもこの大会はオンラインカジノ&ポーカー&スポーツブックのbetfairが主催で、行われています。
賞金総額$1M USD保証、Buy-in$5000USDです。
オンラインでのサテライトもあったようなのですが、日本在住者はbetfairのアカウントが開けませんのでダイレクトバイインです。
当初私は「アジアンポーカーツアー」とのタイトルを聞いてなんとなく中国人が沢山参加する大会だなと勝手に思っていました。
ところが当日の参加者は殆どがアングロサクソン系人種です。
参加者だけを見ているとラスベガスのポーカールームと一緒です。
第一級ポーカープロも出場しています。
ガスハンセンとトニーGが有名どころです。
特に私のテーブルではトニーGの話題で持ちきりでした。
「ガスハンセンよりトニーGの方が有名なのかな?」
と思わせるほどです。
しかし、何故に私のテーブルではトニーGが話題を独占していたのかが、その後わかりました。
ゲーム開始3分前になっても、私のテーブルは1席が空席のままでした。
何とそこへトニーGが現われたのです。
そうです。
このテーブルにトニーGが来ることを知っていたので、みんな彼の話しをしていたのです。
で
更に問題は・・・
空いている席は、私の左隣り。
「ん〜
しゃらい。」
左隣りがプロは相当ウザイです。
席順は最初の運試しとするなら運気最悪です。
リングゲームなら即リーブしますが、トーナメントでは仕方ありません。
で・・・
Dealers, Shuffle up and deal!
の御発声。
最初のハンドが配られます。
このトーナメント開始いの一番のハンドだけは良いハンドをあまり願っていないのは私だけでしょうか?
以前いきなりのKKが来て即飛びしたことがあります。
「できればフォールドして穏便に終わりたい」
そんな気になります。
オンラインなら全く問題ないですが、成田まで2時間待つこと1時間半そして飛行機で6時間もかけてやってきて1ゲームは辛いです。
なのに・・・
JJ

微妙。
カットオフの私のところまでno betで回ってきました。
ブラインド 25-50
しょうがい・・
私「2ハンドレット」
トニーG「コール」
SB「フォールド」
BB「フォールド」
いきなり、トニーとヘッズです。
フロップ QJ5

セットです。
私「チェック」
トニーG「4ハンドレット」
私「8ハンドレットモア」
トニーG「お前、俺を相手にチェックレイズかよ?(なめてんのか?風)」
私「無言」
トニーG「フォールド」
ファーマー「ユーアーチップリーダー」
Other people「wwwww」
快調な滑り出しです。
で、プレー中
トニーG「where are you from?」
私「ジャパン」
と、答えついでに・・
私「ユーアーベリーフェイマスインジャパン」
トニーG「are you kidding?」と言いながら満面の笑み。
WPTパリ大会で見せるような悪漢ではない感じです。
テーブルタイプ的にはアグレッシブなテーブルでした。
楽してボードは見れません。
プレッシャーとも言えるベットに応じなければ見る権利すら与えらないのです。
私は今回の大会に参加するにあたって一つのテーマを持ってきました。
「SMALL BALL」です。
SMALL BALLとはWSOP2006の時に解説者が言い出したのがきっかけで、かなり広まってきました。
簡単に言えばローリスクで最大効率を上げるベットです。
例えばフラドロで打って出る場合に、勝つ可能性とは『スペードを引く可能性+相手がフォールドする可能性』となります。
スペードを引く可能性は『残スペード枚数÷残全枚数』です。
では、相手がフォールドする可能性は?
あなたのベット金額×相手のプレースタイル÷相手のハンドの強さ+相手のビビリ具合÷相手が考えるあなたのハンドの弱さ・・・
ってな感じでしょうか?
ん〜・・・・
違いますね。
要するに色々な諸条件が複雑に絡みあっていて、計算不能です。
では、どうするか?
感じとるしかないと思われます。
沢山賭ければ相手がフォールドする可能性は高くなります。
相手がチルト状態であれば相手がフォールドする可能性は低くなります。
相手がロックであれば相手がフォールドする可能性が高くなります。
あなたのハンドが強そうだと思われなければ相手がフォールドする可能性は低くなります。
等々の状況・条件を含めて考慮して、感じ取る。
相手のポケットが44だとした場合でも、相手のキャリアにより、スタイルにより、キャラクターにより、状況により、フォールドするかコールするかレイズするかは違ってくるのは間違いないところです。
難しいってもんじゃありません。
リミットゲームでは既に「PCソフトの方が人間より強いんじゃね?」とも言われています。
がノーリミットの場合は圧倒的にプロと呼ばれているプレーヤーの方が強いと思われます。
その違いがこの計算不能な領域の存在です。
そのドローオッズとフォールドオッズを踏まえた上での最適ベット金額の設定がSMALL BALLです。
アーリーの時に入ったAQs。

4BBほど打ちました。
ボタンがコール
BBがコール
フロップ 348レインボー

BBチェック
さてノーヒットツーオーバーカード状態です。
それまで結構手を絞っていますし、アーリーからのオリジナルレイザーですから二人からそれなりのハンドだと思われいる。
このボードで現在の自分が演じるのにふさわしいハンドは何か?
オーバーペアだと判断しました。
もし、自分がTTだったらどうしているかを考えます。
ってことでポットベット。
ボタン 「フォールド」
BB 「長考」
ほぼブラフで長考されると焼けます。
私「A8?」(無言)
BB「・・・・。」
私「そんなに見つめないでよ。」(無言)
BB「・・・・。」
私「ドントコールミー」(無言)
BB「・・・・。」
私「プリーズ」(無言)
BB「・・・・。」
私「マジでプリーズ」(無言)
BB「・・・・。」
私「一生のプリーズ」(無言)
BB「・・・・。」
私「てめえ長すぎ、超ウゼー。」(無言)
BB「・・・・。」
私「コールでも、オールインでも、したけりゃすりゃいーじゃん」(無言)
BB「フォールド」
私「ヽ(゚Д゚)ノヽ(Д゚ )ノヽ(゚ )ノヽ( )ノヽ( ゚Д)ノヽ(゚Д゚)ノ━━!!!!」(無言)
簡単に言ってしまうとセミブラフですが、ブラフ具合と賭け金具合の関係がSMALL BALLの肝です。
フォールドさせたいのならオールインが最適ですが、最高のリスクを負うことになります。
足りないのも駄目、多すぎるのも駄目です。
調子に乗って仮想アウツにもチャレンジしてみました。
仮想アウツとはTELLやベットパターンを利用して、相手に自分のハンドを誤解させ、実際には自分は関係の無いアウツを自分の物にすると言う作戦です。
私のハンドはAsJc
リンプインしました。
フロップが4d8dTh

掠りもしないツーオーバーカードです。
私「チェック」
トニーGがハーフポット位を打ってきました。
ドローハンドのTELLにフロップが出た後ハンドを再確認するってのがあります。
全員フォールドで私の番です。
時間をかけて悩み、そしてカードを再チェックした後で・・・
私「コール」
フロップ後のカード確認、長考後のコール
典型的なフラッシュorストレートドローハンド風です。
これでダイヤもしくは7orQが落ちてビックベットすれば、相手は降りま・・・・・るはずです。
ターン「Ks」

私「ちっ」
元々の私のアウツは単なる2オーバーカードですから6アウツです。
そこにKが出て1オーバーカードになったもののガッツストドロになったので7アウツ。
大して変わりません。
私「チェック」
当然トニーGは打ってくるでしょう。
そしたらどうする?
まだ仮想アウツ作戦を続けていいのか?
と、思っていたら・・・
トニーG「チェック」
私「ん?」
そしてリバーは・・・・
リバー「Jd」

私「悪くない」
仮想フラッシュ完成です。
しかもターンのKで相手がチェックしていますから、セカンドJヒットでも戦えるかもです。
私「15ハンドレット」
ポットちょい大目を打ってみました。
ココでビックハンド持ち特有の初歩的TELLである、シェイキングハンド(手が震える)でもすれば完璧でしょうが、そこまでは演技しきれません。
トニーGのアクト待ちです。
すると・・・・
トニーG「30ハンドレットモア」
ゲゲゲゲです。
マジか?
ATとかじゃねーの?
でも・・・
私「フォールド」
私のポーカーTIPの中に・・
「勝っているハンドの時にフォールドすることは非常に悔しいが悔やむことも恥じることもない。
恥べきは勝てるかもとの気持ちを抑えきれずに都合よく相手のハンドを分析しコールして負けてしまうことだ。」
ってのがあります。
この状況でレイズされたらThe Endです。
リスクを恐れず、リスクは避けろです。
仮想アウツ失敗の巻きでした。
各テーブルで時々歓声があがります。
この会場の50テーブルの間を幸運の天使と不幸を呼ぶ妖怪が飛び交っている為だと思われます。
天使も妖怪も何の前触れもなくやってきて、そして去っていきます。
妖怪バットビートとガッツショットエンジェル。
勝つためにはどうしても運が必要となってくるポーカー大会においては、どちらも大忙しです。
小休憩
みんながトイレに殺到します。
ココでちょっと驚愕の事実。
外人さんがトイレに行く時と小便器の方が空いているのにもかかわらず大の方でオシッコをしています。
最初は不思議でしたが、しばらく観察していて理解できました。
今更いうことでもないですがアングロサクソン系外人は体格が大きいです。
足も長い。
だから・・
位置も高い。
要するにアジアンサイズの小便器では低すぎるらしいのです。
まあ、どうでも良いことですが・・・。
でっかい指輪をしたオッサン VS トニーG
ポット1000程度でフロップが「KsJs8s」

トニーG「チェック」
指輪のオッサン「サウンザン」
長考後 トニーG 「コール」
ターン 「4d」

トニーG 「チェック」
指輪のオッサン 「3サウザン」
長考・・・
トニーG 「コール」
リバー 「5d」

トニーG 「オールイン」
指輪のオッサン 「・・・」ビックリした模様
で、結局
指輪のオッサン 「コール」
ショーダウン。
指輪のオッサン

一方トニーGのハンドは・・

やるね。
マジ手の時は黙るとの噂は本当でした。
調子良かった指輪のオッサンもコレで3000程度のショートスタックになってしまい、そして次のゲーム
プレフロップ
指輪のオッサン 「オールイン」
SBの私のポケットはQQ

でスタックは12000
こんなチルト気味のショートスタック野郎のオールイン等は恐れずに足りずです。
as soon as 私「コール」
Other player 「フォールド」
指輪のオッサンのポケット 「ATs」

でボードがオープンされます。
フロップ AK5

ターン T

リバー A

私 「エース1枚で十分じゃね?」
妖怪は大体左肩にとまることが多いので、すぐに見てみました。
いません。
どうやら妖怪バットビートのせいではないようです。
気を取り直して次のゲームです。
私はボタンです。
ブラインドは100/200。
リンプ一人で回ってきました。
ポケットはKs Qs。

スタックは9000。
私「シックスハンドレットモア」
トニーGがフォールド。
BBのお喋りファーマーがコール。
リンプした2枚目風もコール。
スリープレーヤーズ。
フロップ Kd Kc Qd

私「WAOOOO!」(無言)
ファーマーがチェック。
2枚目風がチェック。
私「チェック」
ターン Td

お喋りファーマーが2000ベット。
2枚目風がもう2000のミニマムレイズ。
そして・・
私は・・・
「I’m ALL-IN」
ファーマーがasa で 「オールイン」
ビックハンドの時の方がブラフをしている時よりも、無表情を続けるのにストレスを感じます。
2枚目風男も長考後「コール」
私の心中「サンキュー!」
これは美味しいです。
このトーナメントの前半でトリプルアップできれば今後の展開が非常に有利になります。
私「もしかして、行けるかも。」
そんな気になります。
だって私はサードナッツです
サードナッツと言ってもナッツはRFでセカンドがKハイストフラです。
あり得ないでしょう。
各自がカードをオープンします。
ファーマーはTT

「なるほどフルハウスね。グッドハンド。」
でも・・
Fifth nutsだよ。
2枚目はAd9d

私「最強のAハイフラッシュ。ナイスハンド。」
でも・・・
Sixth なっ・・・・・
ってか・・・
RFテンパッってね?
でも・・・
ないよね?
あり得ないよね?
3人とも立ち上がります。
出んなよダイヤモンドジャック

「出たらイカサマだかんな。」
と思っていたら左肩に何かが止まりました。
私「え?何?何?」
左肩を恐る恐る見るとそこには妖怪バットビートの姿はありませんでした。
ホッとひと安心です。
でも・・
私「お前なんか天使じゃなくね?Who are you?」
見たことの無い始めて見る大型の妖怪が私の左肩にいたのです。
ディーラーがテーブルを叩きリバーを開きます。
そのカードは驚愕の・・・

「なんちゃってね。」
ロイヤルフラッシュなんて3流ギャンブル映画か漫画の世界の話しです。
実世界でしかも劇的な場面になんて出っこないです。
そうです。
勿論、最後のカードは当然・・・

そっちかよーーーーーーーーーーーー!
動けませんでした。
悔しがることすらできませんでした。
喜ぶ農民の姿をスクリーンの中の出来事のように見ていました。
握手を求められて我に返ります。
ゲーム開始からわずか3時間で私のメジャー初挑戦は終了してしまいました。
私の肩にとまったのは妖怪バットビートの300歳超えの妖怪ワンアウツだったのです。
日本語名は・・
妖怪 大どんでん返し
足早に会場を後にします。
別に行くあてがあるわけではないのですが・・・。
One hour later
気が付いたら伊勢丹シンガポールのすし屋のカウンターで日本酒を飲んでいました。
段々と虚無感が怒りに変わってきています。
無償に煙草が吸いたくなりました。
現在のポーカールーム事情を考えるとやはりポーカーする上で煙草は不利と考え、この大会の2週間前にやめました。
元々ヘビースモーカーでしたし、まだ2週間ですから吸いたい盛りです。
コップ酒3杯目あたりで怒りは最高潮に達し、頭の中は・・・
炎のFUCK YOU!

状態です。
博奕の負けを癒してくれるのは博奕での勝利しかありません。
「$5,000取り戻してやる。
シンガポールにカジノが無いなら、ゲンティンハイランドカジノに行ってやる。」
ゲンティンハイランドカジノのあるのは隣国マレーシアですが、以前行ったことがあるのでシンガポールから長距離バスが出ていることは知っています。
何時間かかるのかは不明ですが、大会参加のために5日間はスケジュールが空いています。
カウンターの兄さんにゲンティンハイランド行きのバス乗り場を聞きます。
兄さんもわからなかったらしく親方を呼んできました。
完璧なシングリッシュを話すその親方が「コーバンハブ」と言っていたのですが、その発音を真似できそうにもないので、スペルを紙に書いてもらいタクシーの運転手に見せることにしました。
が・・・
あの浅黒い系の兄さんのことを思い出したので、先に昨日のフードコートバーに行くことにしました。
しかし、フードコートにはあの兄さんはいません。
暫く待つことにしたのですが、待っている間にチルト状態が冷めてきました。
「俺、何がしたいの?」
1アウツと思っていましたが、二人にそれぞれ1枚ずつあったので、リバーでの負けカードは2枚でした。
「4.35%か・・」
3 Years Ago
横浜の関内アングラカジノ乱立地域のとあるCASINO
21・0・9
私の車のナンバーから取った数字を3個書いてディーラーに渡しました。
抽選会です。
これから店長がルーレットで3回投げて、その結果により賞金が出ます。
数字が1個でもあたれば$50分のチップ。
順序は関係なく2個当たると$500、3個当たると$3000。
で
順序まで的中の3個正解でジャックポットの$10000です。
しかも$30000までのキャリーオーバーありです。
アメリカンルーレットなので、38分の1の3乗で1/54872。
当然当たるべくもなく、毎回マックスキャリーオーバー状態が続いています。
毎週土曜日の9時にそのカジノにいるだけで抽選券がもらえますので期待値はプラスですから、この時間は店に入れない人もいるくらいの大人気イベントです。
店長「まず最初は21レット〜〜〜〜〜!」
私「お、いいね。」
店長「さあ、2投目です。」
他ディーラー「ヘルプオッケ〜〜〜!」
威勢の良い掛け声が続きます。
店長「セカンドナンバーはシングルジーーーロ〜〜〜〜!」
私「ありゃりゃりゃりゃ。」
店長「リーチの方いらっしゃいますか?」
私「は〜〜い」
店長「前へどうぞ。」
皆の歓声を浴びながらテーブルの前に進んでいきます。
金パン($1000チップ)が30枚テーブルにおいてあります。
店長「それでは運命のラーーーーーストサーブOK!」
「出っこない。」
私は経験からランダムが私の都合など考慮してくれないことなどは十分に知っています。
出物腫れ物ランダム所嫌わず
です。
が・・・
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
カラン
コロン
店長「こんぐらちゅれーしょん ないんれっっっっと〜〜〜〜!!」
当たっちゃいました。
0.001822423%
この確率を的中させておいて4.35%を有り得ないと言うのは虫が良すぎます。
ワンアウツ出現なんてあって当然のバットビート上等です。
会場に戻ることにしました。
そして負け犬同士のシットアンドゴーや負け犬トーナメントに出ることにしたのです。
日本人には不足しがちなランドポーカートーナメントをプレーすることにしました。
運よく200人参加の負け犬トーナメントでセミファイナルまで残れました。
元々ポーカートーナメントとは、キャッシュゲームとは違いプラスエッジ(だろうと信じて)のスロットマシン的な要素があります。
自分のスキルと戦略を駆使して追い求め、その先に“THE DAY”という制覇の日があるのを信じてプレーをし続ける。
これからも・・・
THE DAYを待ちます。
THE DAYを追い続けます。
THE DAYまで・・・。
そしてタイトルも変えます。
BEAT THE MAJOR改め
“THE DAY”
頑張ります。
Seven Months Later
東京渋谷の丸井前の信号で、私は車を止めました。
一人の男性が近づいてきます。
その男は旅行カバンを後部座席に積むと私の車に乗り込みました。
男「卓見さん、ラスベガスまでお願いします。」
私「ちょうど私もWSOPへ行くところだったんですよ。
おるつさん。」
“THE DAY” season2
COMING SOON !
更に
Two Months Later
お気に入りブログ大賞 2007
1 :cc:2007/08/09(木) 20:33:19
突然ですが、あなたのお気に入りのブログを教えてください!
お気に入りブログ大賞 2007
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P71499651
※無記名による投票もできます。
を
発見。
「よし、久々に更新して入賞を狙うかな。」
下心ありありで書きはじめました。
タイトルを何にするか?
「BEAT THE MAJORにしよう。」
しかし・・・
全然間に合いませんでした。
が・・・
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卓見 |
Beat The Boss |
14名様、ありがとうございました。
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